徹底したデマンド監視で契約電力を大幅削減
クラフト紙や樹脂クロス、ポリエチレン製の袋やフレキシブルコンテナなど産業用包装袋の製造で物流を支える平川産業(株)さまにとって、省エネ・節電対策は切実な課題です。今回は平川浩太郎取締役副社長に話を伺いました。
「創業時から当社には節約精神がありましたが、ECOねっとシステムの導入で更に節電意識が高まっていきました」
同社で最も大きな電力を使うのは工場の生産ライン。たとえばポリエチレン袋の原料樹脂を熱で溶かしてフィルムを製造する工程は24時間稼働。また袋の印刷工程では大型乾燥機を使うので冬場が一番のピークとなり、最大6機回します。
ECOモニターと連動して
パトランプが回る。
ポリエチレン袋から独創的な遮熱材が誕生
ECOねっとシステムの導入と運用のほかにも、耐用年数を超えた旧式エアコンを省エネ型に交換したり、工場内を照らす水銀灯を市の補助金を利用してすべてLED化するなど、次々に節電対策を敢行。そのほかユニークな省エネにも取り組んでいます。同社のポリエチレン袋に木材チップを詰めた遮熱材を試作。それを試験的に屋上スレート屋根に敷き詰めて覆ったところ、従来の30度以上あった室内温度が28度以下に推移しているのです。
『省エネはだれか一人が取り組めば出来るものではありません。会社一丸となってこれからも進めていきます』と力強く語る平川副社長です。